園バス置き去り防止のための安全装置のご案内

幼稚園のバスに園児が取り残されて死亡するという痛ましい事件がたび重なり起き、このようなことが決して繰り返されることがないように、政府は再発防止のために安全装置の義務化(法制化)を急遽実施することを発表しました。(令和4年10月)

義務化する安全装置の内容

国からの設置費用の補助が出ることが伝えられていますが、具体的にどのような安全装置が設置義務に当たるのかはまだ具体的に決まっておりません。(年末までにとりまとめが行われます)
ここでは、安全装置としてすでに様々なメーカーが提案されていいるものについて取り上げてみたいと思います。

1. 外に救助を知らせるタイプ

体がしっかりとしてくる年長のころには、運転席に行きつくことができればクラクションを鳴らすことも可能なようですが、年少の子供にはクラクションは硬くて音が鳴らせない子供が多いようです。

そのような幼い子供たちにも簡単に押すことができるようなボタン式の救助アラートがあります。種類としては、大音量のベルが鳴り響くもの、大音量のブザーが鳴るもの、人の声のアナウンスで事態を外にお知らせできるものなどがあります。

さらに高度なものには、カメラセンサーや人感センサーを設けて中にいる人の動きを感知して、ブザーを鳴らしたり、専用アプリをインストールしたスマホにお知らせメッセージを送信したりするものもあります。

ケリー電気では、声で状況を外に伝える救助アラートを販売しております。大音量のブザーやベルだと、閉じ込められた子供が大きな音に怖い思いをしてしまうことがありますが、アラートと声で外に救助を伝えられるので、言葉のわかる子供にとって救助を待つ間の勇気づけにもつながります。

ケリーの園バス救助アラート

製品画像_園バス救助アラートケリー電気 園バス救助アラート KLE-101

  • バスの車内に取り付けたスイッチを押すことで車外に救助アラートを鳴らします。
  • 救助アラート 「(アラート音) 助けて下さい。中に子供がいます」(エンドレス再生)
    こちらから試聴できます:園バス救助アラート <Copyright KME & KLE>
  • 音圧は約104dB。車両の前後に各1台の合計2台取り付けされることを推奨しております。
  • スイッチは付属しませんので、お客様でご用意お願いします。
  • 取り付けはかならず専門業者にご依頼ください。
  • 文言はお客様のオリジナルで作成可能です。※ 別途費用が掛かります。
  • 標準小売価格 12,800円(税込 14,080円)
  • お求めは下の弊社直販サイトからもご購入いただけます。
  • ケリー電気直販サイト TERASANIGHT(テラサナイト) 園バス救助アラート
  • チラシ PDF チラシ サムネイル

 

2. 置き去りを未然に防ぐタイプ(降車確認)

米国の送迎バスでは、車から運転キーが抜かれたことに反応してアラートが鳴り、バスの後ろにあるスイッチを押すまではそのアラートが鳴りやまない仕様になっております。

そのため必ず人が車両の後ろまで行くことになり、一番後ろの席まで必ず大人の目が届くのです。韓国でも同じような装置が配備されていて、韓国の方はキーを外して何秒か以内に最後尾にあるスイッチを押さないとアラートがなり始めるといったもののようです。

いずれの場合も、物理的に大人が最後尾にあるスイッチを押さないとならないことで、車両の後ろまで行く機会を強制的に作り出すというものです。イレギュラーなことが起きた時などに起きやすいヒューマンエラー(見落としなど、役割の理解不足、引継ぎ不足)を予防する効果が期待できます。

ケリー電気では、サイドブレーキがかかりエンジン(イグニッション/アクセサリー)がOFFになると後方までの見回りを促すアナウンスが流れるサポートシステムを販売予定です。

こちらも、ブザーやベルのようなけたたましい音が出るようなものの場合、園児を怯えさせたり、スタッフを過度に緊張させることになる場合がありますが、声掛けアナウンスなので落ち着いてしっかりやるべき見回りに集中できます。また、サイドブレーキの引き忘れをお知らせする機能もついていますので、合わせて安全です。

ケリーの送迎車両降車確認音声システム

  • エンジンをかけると、アナウンス「(ポーン♪)思いやり運転をお願いします」が流れます。【システムの正常起動を確認する音声】
  • エンジンオフで次の降車確認アナウンスが流れます。
  • 「(ポーン♪)パーキングブレーキをしっかりかけ、すべてのお客様が降車したことを確認してください。忘れ物はありませんか。車両の最後尾まで確認しスイッチを押しましょう。」(ボタンが押されるまで下線部分をエンドレス再生)
    こちらから試聴できます:降車確認アナウンス <Copyright KME & KLE>
  • アナウンス繰り返し中、一定時間が過ぎると園バス救助アラートが車外で再生します。 <Copyright KME & KLE>
  • 車両後方に設置するスイッチを押すと、アナウンスが止み、終了ジングル*が流れます。
    終了ジングル*:「いつも何度でも」
  • アナウンスの言葉はお客様のオリジナルで作成することも可能です。※ 別途費用が掛かります。
  • 2023年1月販売開始予定です。
  • (サイドブレーキ確認機能付きは、取りやめになりました。サイドブレーキ注意喚起システムは別の製品としてありますので、合わせて設置をお考えの方はお問い合わせください。)

安全管理マニュアル

安全装置のガイドラインと連動して安全管理マニュアル(事故防止マニュアル)が政府によってこれから発表されていきますが、こちらの方も非常に重要な内容になることが考えられます。装置があっても、正しい運用の仕方、そして実際に働くスタッフ様の事故防止への意識がなければ、思いもよらない形で事件が起きることがあります。装置内容とともに園のスタッフ様の業務の流れにも考慮した安全管理マニュアルとなることが良い結果をもたらすものと思いますので、政府からの安全管理マニュアルに期待したいと思います。

 

令和4年12月21日 追記

12/20付で、国土交通省より送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のガイドラインが発表されました。

概要は、

  1. 降車時確認式の装置
  2. もしくは、自動検知式の装置

いずれかの装置が作動することが必要とのことです。
また、降車時確認式については、運転手らが積極的にすべての子供たちの降車を確認することがあった上での装置で、装置にすべてをゆだねるような考え方は適切ではないとしております。自動検知式も同様で、運転手ら人の目によって確認することがあった上での補助装置という考え方が示されております。

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